Microsoft Azure Data Fundamentals (DP-900) 合格体験記
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今回はMicrosoft の認定資格・Azure Data Fundamentals (DP-900) の受験から合格までにどのような教材・観点で学習したかについてお話します。本記事は2024年1月6日現在の内容であり、時間経過により一部出題範囲や用語など異なる場合があるため、記事を読む時期によってはご注意ください。
Azure Data Fundamentals (DP-900) とは
試験概要
試験 DP-900: Microsoft Azure のデータの基礎
Azure Data Fundamentals (CP-900) はデータにおける基本的な知識やAzure におけるデータ関連サービスについて問われる試験です。DP-900 はFundamentals レベルの試験とされており、Azure Database Administrator Associate 取得の要件とされています。DP-900 では主にデータベースやストレージ、データ分析に関する基本的な知識やSQL に関する理解、データに関連する各ロールの役割、Azure 上におけるデータベース、ストレージ、データ分析基盤の概要、BI ツールの概要 (Power BI) について問われます。これからデータベースやデータ分析について学習したい方、Azure のデータ周辺サービスを理解したい方におすすめの試験です。
学習ガイド
DP-900 の学習ガイドは以下のリンクから確認できます。
試験 DP-900: Microsoft Azure のデータの基礎の学習ガイド
受験料
DP-900 の受験料は13,750円 (税込) です (2024年1月6日現在)
使用教材・サイト
DP-900 合格のために使用した主な教材は以下のとおりです。
- MS Learn
- 公式ドキュメント
- 認定プラクティス
MS Learn
DP-900 の学習で使用したMS Learn のラーニングパスは以下のとおりです。
- Microsoft Azureデータの基礎: コアデータの概念を調べる
- Microsoft Azureデータの基礎: Azure でリレーショナル データを探索する
- Microsoft Azureデータの基礎: Azure で非リレーショナル データを探索する
- Microsoft Azure データの基礎: Azure でデータ分析を探索する
- Azure Synapse Analytics で分析ソリューションの統合を実現する
- Power BI でデータをモデル化する
公式ドキュメント
DP-900 の試験範囲に出るサービスの詳細や基本的な操作方法を理解するために公式ドキュメントを使用します。
認定プラクティス評価
Microsoft が提供している試験を想定した問題集となっています。選択問題のみ出題されますが、問題に対する解説や公式ドキュメントのどの部分を見ればよいかを出してくれるため、問題を解きながら知識を定着させるには良い教材です。
勉強期間
DP-900 の勉強期間はMS Learn の学習から認定プラクティス、実際にサービスを利用し受験するまで1週間程度でした。データベースやストレージ、データ分析周りが初めて、Azure 自体にあまり慣れていない、業務などで時間が取りにくい場合であれば余裕を持って2週間程度あっても良いかと思います。逆に実務でAzure のデータ関連サービスを利用している、など基本的な知識がある方であれば1週間以内でも合格できるかと思います。
勉強方法
DP-900 の学習は以下の流れで実施しました。
- 学習ガイドの確認
- DP-900 のMS Learn を一通りやる
- DP-900 の認定プラクティス評価をやる
- 認定プラクティス評価で間違えた部分などの補強
- 3と4を繰り返す
学習ガイドの確認
初めにDP-900 の学習ガイドを確認します。学習ガイドは試験で出題される知識・Azure サービスや試験で問われる観点が記載されています。試験の学習を始める前に試験範囲やどのような観点で学習していけば良いかを把握することで効率的に学習を進められます。学習ガイドでは以下の点をチェックします。
- 試験で問われる知識、観点
- 試験で問われるAzure サービス
DP-900 のMS Learn を一通りやる
学習ガイドを確認後、DP-900 に関連するMS Learn を学習します。試験範囲はMS Learn を一通り実施すれば問題ないですが、この時点で理解の浅い部分や苦手な箇所がある場合は関連サービスや用語で検索し、他のLearn も学習します。
また、一部のLearn では演習用のラボもあり、一時的な環境で試験範囲のAzure サービスの作成などの流れを学習できるため、演習用のラボは可能な限り実施するようにしましょう。
認定プラクティス評価をやる
DP-900 のMS Learn を一通り実施後、DP-900 の認定プラクティス評価でどの程度理解できているかを確認します。認定プラクティス評価はその場で回答を確認することができるため、最初のうちは都度確認しながら解説を読みながら理解を深めます。
認定プラクティス評価で間違えた部分などの補強
認定プラクティス評価で間違えた部分や理解の浅い箇所については、認定プラクティスの解説部分にあるMS Learn に戻りながら再度理解を深めていきます。また、MS Learn 以外にも該当のAzure サービスのドキュメントを読んで更に理解を深めると良いです。基礎知識などについてはドキュメントで無いケースもあるため、関連するMS Learn を探し学習します。私はデータ分析周りの補強としてPowerBI やAzure Synapse Analytics のラーニングパスを学習しました。
3と4を繰り返す
理解の浅い部分を補強後、再度認定プラクティス評価を行い知識を定着させます。それでもまだ怪しい部分は再度読み直してみる、補強するなどを繰り返し試験の準備をします。
試験本番
2024年1月6日に池袋のテストセンターで受験しました。
試験時間は45分、問題は一般問題が計46問でした。問題数は受験者ごとに前後するため、あくまで目安として捉えてください。合格点は700点以上となります。
具体的な問題は掲載できませんが、問題の多くは基本的な知識を問う内容が多く、データ周りの深い内容やAzure サービスの細かい設定は問われない印象でした。また、記載されている文章に対し「はい/いいえ」 で答える問題が多く、ある程度理解していれば即答できる内容が多かったです。全体的にはMS Learn に記載されている内容や認定プラクティス評価で出題される問題を理解できれば苦労はしないかと思います。
試験問題を解く際は以下の点を意識しました。
- 選択肢は消去法で考える。
- 確信を持って答えられない問題、悩む問題は見直しチェックをつけ適当な回答をつける。見直しの時にじっくり回答する。
試験時間については、見直しを含め30分程度で終了しました。今回は慎重に行ったため、細かい見直しや即答し素早くできる方であれば20~25分程度で終了もできるかと思います。
試験結果
DP-900 の試験結果は以下のとおりです。
点数 | 889 |
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結果 | 合格 |
まとめ・所感
DP-900 合格により、あまり触れたことのないデータ分析周りの知識やデータ分析基盤のAzure サービスについて知ることができたため良かったです。データ分析周りも初めはとっつきにくい印象を持っていましたが、一つ一つの工程で何をやっているかを理解し、Azure のサービスではどうやっているかを見ることで、基礎的な部分については理解できたと思います。データ周りについて概要レベルで理解したい人やAzure のデータ周りのサービスを知りたい方はDP-900 学習してみるのも良いかと思います。
今回の合格体験記が皆様の参考となれば幸いです。